川崎重工業株式会社による「川崎重工 余暇村公園なごみの森」での令和6年秋の活動

概 要

活動企業   :川崎重工業株式会社

活動フィールド:多可町中区牧野(面積7.2ha)

活動期間   :平成26年~

活動の概要(企業・団体作成資料から転記)

 里山植生を再生して生態系の保護を進める。地域社会との共生を深めるとともに生物多様性保全に取り組む。

1「川崎重工 余暇村公園なごみの森」での令和6年秋の活動

 令和6年11月9日(土)、多可郡多可町中区牧野の「川崎重工 余暇村公園なごみの森」において令和6年秋の森づくり活動や木の鉛筆づくりが行われました。青い空をご覧ください。抜群の秋晴れの一日でした。

川崎重工なごみの森
参加者は、事務局スタッフを含めて36名(大人:30名、子供:6名)でした。

2 活動内容について

 午前に森づくり活動、午後に木の鉛筆づくりを実施する班と、午前に木の鉛筆づくり、午後に森づくり活動を行う班の2班に分かれて行動しました。

【1】森づくり活動

 過去に川崎重工業株式会社の社員により植栽され、シカよけネットで保護されている樹木(内訳はシバグリ、エゴノキ、タニウツギ、ウグイスカグラ、カマツカ、ムラサキシキブ、ナナカマド、ミヤマガマズミ、ヤブムラサキ、ウリカエデ、タムシバ、ヤマボウシです。)が活動地内にあります。

 周囲のアカマツから供給された種子により天然下種更新したアカマツが大きく成長して、これらの植栽した植物(一部シカよけネットが壊れたり、ネットからはみ出したりした植栽木がシカの食害被害にあっている例もありますが、)の生育に悪影響を及ぼすおそれがあることからアカマツの密度を減らすために主にアカマツの除伐が行われました。

【2】木の鉛筆づくり

 2024年4月の森林整備活動で除伐した樹木の枝を使った木の鉛筆づくりが加美林業研究クラブのご指導のもと行なわれました。作業内容は次のとおりです。

 ① 除伐された樹木の枝にドリルで鉛筆の芯を入れる穴を開ける。

 ② 小刀を使って、鉛筆削りの要領で穴を開けた面を削る。

 ③ ドリルで開けた穴に鉛筆の芯を入れる。

 ④ 別に用意されている鉛筆作成に使用した樹木の名前が書かれた名札を取付ける。

川崎重工なごみの森
快晴のもと開催された令和6年秋の活動おける小西部長による開会の挨拶です。
【1】森づくり活動について
川崎重工なごみの森
周りのアカマツの種子で更新したアカマツが生え過ぎ、周りの植生に悪影響を与えているため除伐しました。
川崎重工なごみの森
林内に日光があたるのを阻害している樹木を除伐中です。
川崎重工なごみの森
倒したアカマツを玉切り、集積しています。
川崎重工なごみの森
伐倒した樹木を玉切り、集積中です。
川崎重工なごみの森
参加者の皆さんは、兵庫県北播磨県民局加東農林振興事務所森林課名田副主任(写真中央右側)から里山林整備の必要性についての講義を受けました。
【2】木の鉛筆づくりについて
川崎重工なごみの森
 机上に並んでいるのは、森林整備活動で除伐した樹木の枝です。枝に巻かれた養生テープにはそれぞれの枝の樹種名が記載されています。どの枝を使って鉛筆をつくるのか、選び放題です。
 ちなみに、エゴノキ、イヌツゲ、ヒサカキ、ガマズミ、ヤブツバキ、シロダモ、ソヨゴ、クロモジ、ヤマボウシなどの樹種の枝が並んでいます。
川崎重工なごみの森
鉛筆の芯を入れる穴をドリルで開けます。
川崎重工なごみの森
樹木の名前が書かれた名札を付ける穴をドリルで開けます。
川崎重工なごみの森
小刀を使って鉛筆を削り先をとがらせ、先にあけた穴に鉛筆の芯を入れます。
川崎重工なごみの森
用意された鉛筆に使用した樹種を示す名札。紐で鉛筆に結び付けます。
川崎重工なごみの森
出来上がった木の鉛筆の作品です。
川崎重工なごみの森
去年作った虫のホテルでは、ハチが土で竹に蓋をして産卵しているようです。
川崎重工なごみの森
作業箇所の周辺では、ガマズミの実がきれいに熟しています。
川崎重工なごみの森
ヤブコウジもきれいな実を付けています。
川崎重工なごみの森
気持ちの良い秋の一日でした。小西部長による閉会の挨拶です。

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