このたび、宝塚市の「丸山湿原群保全の会」様と丹波市の「太田の森保全の会」様がひょうご森づくり活動賞を受賞され、令和6年11月3日に開催されたひょうご里山フェスタ2024において、
兵庫県知事職務代理者 兵庫県副知事 服部洋平 様から表彰楯が贈られました。
誠におめでとうございます。
公益社団法人兵庫県緑化推進協会では、森林整備などの森づくり活動を通じ、県民総参加の森づくりに貢献された模範的な団体に対し「ひょうご森づくり活動賞」をお贈りしています。
丸山湿原群保全の会
宝塚市の「丸山湿原群保全の会」様は、宝塚市・県の天然記念物に指定されている丸山湿原群保全のため、植生管理、サギソウ開花数調査等のモニタリング、 保全のためのササ類の刈り取り作業を行うほか、フィールドを活用して子どもたちの自然環境学習活動のサポートを行ってこられました。
主な活動内容と成果は次のとおりです。
【活動内容】
1 湿原の植生管理・再生事業
湿原内のササ類、木本類の刈り取り作業 (刈り取ったササ類、木本類は湿原外に運び出し)
2 動植物調査
両生類卵塊数調査、サギソウ開花数調査、水質検査、トレイルカメラによる野生動物動向調査
3 啓発セミナー
ガイド養成講座の実施
4 環境教育
市立西谷小学校3・4年生のフィールドワークを中心とした環境学習の実施
5 自然体験活動サポート
はなみずき保育園、やまぼうし保育園の自然体験活動のサポート
6 その他
巡回監視、来訪者人数確認
【県民総参加の森づくりに関する成果】
市・県の天然記念物に指定され、面積、出現植物数が県下一といわれる丸山湿原群の貴重な自然と生態系を保護し、後世に引き継ぐために、地域住民を中心に様々な人々が関わって保全に取り組むとともに、 その資源を活用して子どもたちや県民等に地域の歴史や森林の重要性について認識を深めることができている。
太田の森保全の会
丹波市の「太田の森保全の会」様は、地域住民の高齢化、山林価値の低迷、定年制度の延長等により、自治会林、寺山等の山林を守ることがむずかしくなってきている状況があるところ、 先人が残した山林資源を地区の財産として、また、自然保護・災害予防の観点から継続的に管理を行うため「太田の森保全の会」を発足させ、間伐、雑草木の刈払い等に取り組むとともに、景観の保全、地域住民の交流を図っています
【活動内容】
1 森林整備活動
先人が植林した山林で、地域住民が自ら間伐、雑草木の刈払い作業を行うことにより、太田地区の森林が持つ多面的機能を維持している。 また、森林整備により陽光が射し込む明るい森林にすることで、農地を鳥獣被害から保全することも期待される。
2 自然災害の予防・軽減
森林整備で伐倒した樹木は、横に倒し土留めとして活用する。土砂崩れ等の自然災害を予防し、周辺の住宅・農地の保全並びに、丹波市観光100選に選出されている慧日寺の維持運営に役立っている。
【県民総参加の森づくりに関する成果】
・太田地区周辺の森林整備を継続することにより、地域住民のつながりが深まり、地域の景観も良くなっている。
・地域の財産を後世へ残すことを目的に森林整備を実施しており、鳥獣被害の防止や防災効果も期待されている。