宝塚市で開催された「ひょうご里山フェスタ2024」の概要を報告します。
Ⅰ メインイベント
1 日 時:令和6年11 月3日(日) 9時30 分~15 時
2 場 所:メイン会場 宝塚市立西谷中学校(宝塚市大原野字石保46)
サテライト会場 県立宝塚西谷の森公園(宝塚市境野字保与谷14-1)
3 開催テーマ:未来へ守りつなぐ私たちのTAKARA 里山
4 主催者
ひょうご里山フェスタ2024 実行委員会(兵庫県、宝塚市、公益社団法人兵庫県緑化推進協会、 公益社団法人ひょうご農林機構、
兵庫県森林ボランティア団体連絡協議会、ひょうご森のインストラクター会で構成)
5 協 力
宝塚市西谷自治会連合会、宝塚市西谷地区まちづくり協議会、(一財)西谷自治振興、(一社)宝塚にしたに里山ラボ、
NPO 法人西谷仕事人、NPO 法人宝塚NISITANI
6 後 援
兵庫県市長会、兵庫県町村会、一般社団法人兵庫県林業会議、ひょうご森林林業協同組合連合会、国立研究開発法人 森林研究・整備機構
森林整備センター神戸水源林整備事務所、兵庫県漁業協同組合連合会、兵庫県消費者団体連絡協議会、兵庫県生活協同組合連合会、兵庫県
商工会議所連合会、兵庫県商工会連合会、兵庫県猟友会、ひょうご豊かな海づくり県民会議、朝日新聞神戸総局、毎日新聞社神戸支局、読
売新聞神戸総局、産経新聞社神戸総局、共同通信 社神戸支局、神戸新聞社、サンテレビジョン、NHK 神戸放送局、Kiss FM KOBE 、ラジオ
関西、エフエム宝塚、宝塚市教育委員会(以上、ひょうご里山フェスタ2024 のパンフレットに記載の名称)
7 来場者数:約 3,100 名
8 内 容
(1) 式 典
プロローグ演奏、開会宣言、主催者あいさつ、来賓祝辞、森林・林業及び緑化関係表彰と感謝状贈呈、森林ボランティア活動報告、
宝塚市立西谷小学校児童による宣誓、次期開催市あいさつ、記念植樹
(2) ステージイベント
吹奏楽コンサート(宝塚市立西谷中学校吹奏楽部と県警音楽隊によるコラボ演奏)、伐木チャンピオンシップ大会出場者による
チェンソー実演、クイズ大会
(3) 出展ブース
ア 展示・PRブース
緑の募金のPR、森林ボランティア活動の紹介、県立森林大学校の学校PR、県産木材を使った家づくり事例の紹介、土石流実験
装置の実演 など
イ 体験ブース
間伐材やどんぐり等を使った木工クラフト、火起こし体験 など
ウ 飲食ブース
ジビエ料理、地元の食材を使った豚汁・さつまいもご飯 など
エ サテライト会場
県立の5つの公園による木工クラフト体験、木工品・農産物の販売 など
(4) 記録写真
県警音楽隊によるプロローグ演奏
式典進行補助のフラワープリンセスひょうご紹介
兵庫県農林水産部長(公益社団法人兵庫県緑化推進協会理事長)による開会宣言
服部洋平 兵庫県副知事による主催者あいさつ
山﨑春恵 宝塚市長による主催者あいさつ
浜田知昭 兵庫県議会議長様の祝辞
冨川晃太郎 宝塚市議会議長様の祝辞
緑化作品コンクールの表彰
公益社団法人兵庫県緑化推進協会が実施した令和6年度緑化作品コンクールの表彰を行いました(緑化ポスターの小・中・高校生の部、緑化標語の小・中・高校生の部でそれぞれ一席を受賞された方々)。
入選作品は当日のブースで展示するとともに、同協会のホームページにも掲載しています。→ 緑化作品コンクール入選作品
ひょうご森づくり活動賞の表彰
豊かな森を守り育てるため、優れたボランティア活動を続けられ、県民総参加の森づくりに多大な貢献のあった「丸山湿原群保全の会」様(宝塚市)及び「太田の森保全
の会」様(丹波市)に対するひょうご森づくり活動賞の表彰を行いました。
両団体のご受賞の内容は、公益社団法人兵庫県緑化推進協会のホームページに掲載しています。→ ひょうご森づくり活動賞の紹介
感謝状の贈呈
ひょうご里山フェスタ開催にあたり、全国の環境保全団体の活動を支援されているTOYO TIRE 株式会社の「環境保護基金」から公益社団法人兵庫県緑化推進協会に多額の助成をいただきました。
その感謝の意を込めて、TOYO TIRE 株式会社様に感謝状をお贈りしました(お受け取りは高橋英明執行役員様)。
林業労働賞、林業経営コンクール知事賞の表彰及び兵庫県林業士等の認定
永年にわたって森づくりに努められ、大きな功績のあった森林技術者の方に兵庫県林業労働賞が、様々な創意工夫によって林業者の見本となる優秀な林業経営をされている方に林業経営コンクール知事賞が贈られました。
また、優れた技術や能力をもち、所属する林業事業体において若手の指導を行うなど森林技術者の牽引者として認定された方に兵庫県林業士の認定書が、優れた技術を有し、
地域の模範となる森づくりを実践されている森林所有者等として認定された方に兵庫県指導林家の認定書が授与されました。
森林ボランティア活動報告
森林ボランティア活動のさらなる発展を目指して、兵庫県森林ボランティア団体連絡協議会の永井唯晴会長様から活動報告がありました。
兵庫県森林ボランティア団体連絡協議会は、県内の森林ボランティア団体がさらに活発な活動を展開していくため、団体間の情報交換や交流を深めていくことを目的に平成17 年に結成された団体です。
宝塚市立西谷小学校児童による宣誓
宝塚市立西谷小学校児童による里山をテーマにした力強い宣誓がありました。
児童たちは、この宣誓にあたり、事前に里山に関する学習や、低木の除伐などの里山保全活動の体験を通して、自分たちで宣誓文を考えてくれました。
【宣誓文】(全文)
わたしたちが住むまち西谷は、宝塚市の北部にあり、緑にかこまれた自然豊かなところです。近くの田畑では、おいしいお米や新せんな野菜がとれ、耳をすませば、虫や鳥、かえるなどの生き物の声が聞こえてきます。
「里山」は、薪をとったり、炭を作ったりして、かつてのくらしには欠かせないものでした。ところが、くらしが便利になり、薪を使わなくなることで、山は荒れ果てた姿になってしまいました。
木は切られることで、森に光が入り、新しい命が生まれます。暗い森では、木の種類も、生き物の種類もへってしまいます。
わたしたちは、この身近にある里山の環境を良くし、新しい命をつなげていきたいと考えました。
西谷小学校の目標「に・し・た・に」の「し」は「自然を愛し、ふるさとに学ぼう」です。この目標のとおり、わたしたちは、西谷の自然を体験し、たくさんの植物や生き物と出会って、学んでいます。
これからも身近な里山を大切に守り続け、未来に受けついでいくことをここに宣言します。
次期開催市あいさつ
令和7年度開催予定地であるたつの市の田中徳光副市長様から、開催に向けたごあいさつをいただきました。
記念植樹
服部洋平 兵庫県副知事と山﨑春恵 宝塚市長が記念植樹を行いました。
植栽樹種は、宝塚市内で園芸用に育てられたアオダモです。宝塚市、特に山本地区は、植木の生産が盛んで、その歴史は古く、平安時代に始まったとされています。
アオダモは、里山に一部自生しており、野球に使用するバットに使われることで有名ですが、近年では、庭木としても人気が高まっています。西谷中学校に記念に植え
る樹種として、園芸が盛んな宝塚市にちなみ、市内で育てられたアオダモの苗木を植えることとしました。
ステージイベントの様子
宝塚市立西谷中学校吹奏楽部と県警音楽隊のコラボ演奏
伐木チャンピオンシップ大会出場者によるチェンソー実演
ユースサポーターによるクイズ大会
出展ブースの様子
公益社団法人兵庫県緑化推進協会では、令和6年度緑化作品コンクール入選作品の展示を行いました。また、三田市の緑の少年団の皆さんとフラワープリンセスのお二
人に緑の募金の呼びかけを行っていただきました。緑の募金へのご協力、誠にありがとうございました。
また、ご来場の皆様おかれましては、前日の雨のため足元が良くないなか、ひょうご里山フェスタ2024 へのご来場ありがとうございました。
Ⅱ 里山整備体験
1 日 時:令和6年10 月26 日(土) 9時30 分~15 時
2 場 所:宝塚市西谷地区の里山
3 内 容
プレイベントとして、宝塚市西谷地区の「西谷里山活用実行委員会やまもり山里」が活動している里山において、里山整備体験を行いました。
木をきる森づくり作業体験のほか、専門家による指導のもと火起こし体験、かまどを作って炊飯を行ったほか、薪作りの体験を行いました。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
Ⅲ おやこで里山 time trip~かやぶき屋根で過ごす、里山の味覚とくらし~
1 日 時:令和6年11 月17 日(日)10:00~16:00
2 場 所:宝塚市立宝塚自然の家
3 内 容
アフターイベントとして、宝塚市西谷地区にある市立宝塚自然の家において「おやこで里山time trip~かやぶき屋根で過ごす、里山の味覚とくらし~」を行いました。
参加者が里山で暮らす親戚を訪れ、里山の暮らしの一端を経験するというコンセプトのもと、江戸時代に建てられたかやぶき民家・旧東家住宅を中心に、芝刈り・
薪割り体験、地元の食材を使用したおばんざいを堪能しました。また、午後からは体験プログラムとして昔遊び体験、最後に多目的広場で焚火を囲みながらスモアを作りティータイムを楽しみました。