ひょうご里山フェスタ 2022 の記録

丹波篠山市で開催された「ひょうご里山フェスタ 2022」の概要を報告します。

1 日 時:令和 4 年 10 月 30 日(日)  9 時 30 分~15 時

2 場 所:兵庫県立丹波並木道中央公園(丹波篠山市西古佐 90)

3 開催テーマ
  森よ 緑よ ふるさとよ ~豊かな里山 未来への継承~

4 主催者
  ひょうご里山フェスタ 2022 実行委員会(兵庫県、丹波篠山市、公益社団法人兵庫県緑化推進協会、公益社団法人ひょうご農林機構で構成)

5 協 力
  兵庫県森林ボランティア団体連絡協議会、ひょうご森のインストラクター会 ほか

6 後 援
  兵庫県市長会、兵庫県町村会、一般社団法人兵庫県林業会議、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林整備センター神戸水源林整備事務所、
  兵庫県漁業協同組合連合会、兵庫県消費者団体連絡協議会、兵庫県生活協同組合連合会、兵庫県商工会議所連合会、兵庫県商工会連合会、兵
  庫県猟友会、朝日新聞神戸総局、毎日新聞社神戸支局、読売新聞神戸総局、産経新聞社、共同通信社神戸支局、神戸新聞社、丹波新聞社、サ
  ンテレビジョン、NHK 神戸放送局、Kiss FM KOBE 、ラジオ関西(以上、ひょうご里山フェスタ 2022 のパンフレットに記載の名称)

7 来場者数:約 3,200 名

8 内 容

 (1)  式 典
   プロローグ演奏、開会宣言、主催者あいさつ、来賓祝辞、森林・林業及び緑化関係表彰と感謝状贈呈、森林ボランティア活動報告、緑の少
   年団宣誓、次期開催市あいさつ

 (2)  ステージイベント
   丹波篠山市内の飲食ブース紹介、伐木チャンピオンシップ大会出場者によるチェンソー実演、いざという時に役立つ登山・アウトドア講座、
   里山紙芝居・クイズ大会

 (3)  出展ブース
  ア 展示・PRブース
    緑の募金のPR、里山の手入れを普及啓発するパネル展示、里山での遊び方や資源の活用方法等の紹介、 木工作家による展示 など
  イ 体験ブース
    兵庫県立ふるさとの森公園による工作体験、アウトドア車イス体験、木工クラフト・火起こし体験 など
  ウ 体験・参加型プログラム
    里山林整備体験(森林ボランティア団体等の協力を得ながら公園内で実施)、 登山ガイドによる里山ファミリーハイキング、 子供から
    大人まで参加できるボルダリング体験
  エ 飲食ブース
    ジビエ料理、黒豆料理、カフェ など

 (4)  記録写真

ひょうご里山フェスタ 2022
県警音楽隊によるプロローグ演奏
ひょうご里山フェスタ 2022
県警音楽隊と丹波篠山市内の高等学校吹奏楽部とのコラボ演奏
ひょうご里山フェスタ 2022
式典進行補助のフラワープリンセスひょうご紹介
ひょうご里山フェスタ 2022
兵庫県農林水産部長(公益社団法人兵庫県緑化推進協会理事長)による開会宣言
ひょうご里山フェスタ 2022
服部洋平兵庫県副知事による主催者あいさつ

 兵庫県が進めている森林ボランティアなどの多様な担い手による森づくりの推進に関することや、荒廃しつつある里山林の再生をテーマとし、 従来の「ひょうご森のまつり」から名称を変更して開催する趣旨などについてのお話がありました。
ひょうご里山フェスタ 2022
酒井隆明丹波篠山市長による主催者あいさつ

 テーマ「森よ 緑よ ふるさとよ」のとおり、ひょうご里山フェスタ 2022 を契機に、間伐や広葉樹を大切にする取組を進めることによって、 先人から受け継いだ里山を再生させ、美しく豊かな森づくりにつなげていきたいというお話がありました。
ひょうご里山フェスタ 2022
小西隆紀兵庫県議会議長様の祝辞
ひょうご里山フェスタ 2022
小畠政行丹波篠山市議会議長様の祝辞
ご来賓を代表してお二人からご祝辞をいただきました。

緑化作品コンクールの表彰

ひょうご里山フェスタ 2022 ひょうご里山フェスタ 2022
 公益社団法人兵庫県緑化推進協会が実施した令和4年度緑化作品コンクールの表彰を行いました(緑化ポスターの小・中・高校生の部、緑化標語の小・中・高校生の部でそれぞれ一席を受賞された方)。 入選作品は当日のブースで展示するとともに、同協会のホームページにも掲載しています。 → 緑化作品コンクール入選作品

ひょうご森づくり活動賞の表彰

ひょうご里山フェスタ 2022
 豊かな森を守り育てるため、優れたボランティア活動を続けられ、県民総参加の森づくりに多大な貢献のあった「八幡共有山組合」様(丹波篠山市)に対するひょうご森づくり活動賞の 表彰を行いました(お受け取りは井上邦夫代表様)。
 八幡共有山組合のご受賞の内容は、公益社団法人兵庫県緑化推進協会のホームページに掲載しています。
→ ひょうご森づくり活動賞の紹介

感謝状の贈呈

ひょうご里山フェスタ 2022 ひょうご里山フェスタ 2022
 ひょうご里山フェスタ開催にあたり、全国の環境保全団体の活動を支援されているTOYO TIRE 株式会社の「環境保護基金」から公益社団法人兵庫県緑化推進協会に多額の助成をいただきました。
 その感謝の意を込めて、TOYO TIRE 株式会社様に感謝状をお贈りしました(お受け取りは加藤隆行環境衛生推進部長様)。

林業労働賞、林業経営コンクール知事賞の表彰及び兵庫県林業士等の認定

ひょうご里山フェスタ 2022 ひょうご里山フェスタ 2022
 永年にわたって森づくりに努められ、大きな功績のあった森林技術者の方に兵庫県林業労働賞が、様々な創意工夫によって林業者の見本となる優秀な林業経営をされている方に林業経営コンクール知事賞が贈られました。
 優れた技術や能力をもち、所属する林業事業体において若手の指導を行うなど森林技術者の牽引者として認定された方に兵庫県林業士の認定書が、若手林家のうち意欲的に林業経営を行い、 地域林業の牽引者として認定された方に兵庫県青年林業士の認定書が授与されました。

森林ボランティア活動報告

ひょうご里山フェスタ 2022
 森林ボランティア活動のさらなる発展を目指して、兵庫県森林ボランティア団体連絡協議会の桑田結会長様から活動報告がありました。
 兵庫県森林ボランティア団体連絡協議会は、県内の森林ボランティア団体がさらに活発な活動を展開していくため、 団体間の情報交換や交流を深めていくことを目的に平成 17 年に結成された団体です。

【報告要旨】
 兵庫県森林ボランティア団体連絡協議会の設立の最も大きな目的は、県民総参加の森づくりに寄与することです。
 その一環として、本日、県民の方が参加される里山林整備体験のお手伝いをさせていただきます。
 県民の方が、ふるさとの山・近くの山に気安く入ってもらえるよう、私たちは活動を開始しました。 最初の数年間、森づくりに汗を流し、その後、やっと子どもたちを環境学習に迎えられるようになりました。 あちらこちらから子どもたちの元気な声が聞けるようになりました。
 ひょうご里山フェスタ 2022 は、学生たちが「ユースサポーター」として、企画・運営にあたってくれています。 彼らは、活動地を訪問し、インタビューを行って活動を紹介する動画をつくるなど、兵庫県の里山の現状を理解した上で、里山フェスタに参加してくれています。 若者たちが何を感じ、何を考えているかを是非ご覧ください。
 若者たちが加われば新しい戦力になります。高齢者、現業者、若者たち、今日ここにいらっしゃる皆様が集って、ひょうごの森を立派に育て、 守っていきたいと思います。
 森づくりには多くの人々の参加が必要です。本日ご出席の皆様におかれましては、1日でもよいので、是非森づくり活動にご参加ください。

緑の少年団による宣誓

ひょうご里山フェスタ 2022
ひょうご里山フェスタ 2022
 丹波篠山市大山緑の少年団による里山をテーマにした力強い宣誓がありました。
 緑の少年団とは、次代を担う子供たちが、森での学習や地域での緑化奉仕活動、森林レクリエーションなどを通じて、 人・自然・社会を愛する心豊かな人間に育っていくことを目的につくられた団体です。
 大山緑の少年団は、丹波篠山市立大山小学校を母体に活動されています。

【宣誓文】(全文)
 私たちが住むまち丹波篠山は播磨灘や大阪湾、日本海につながる川の源流に位置し、美しい田園と里山が続き、日本の原風景ともいえるのどかな景観が広がっています。
 「里山」はかつて農家が生きていくために絶対に必要な森林として、田んぼや畑と同じ価値があるものとして生活を支え、薪燃料や肥料、マツタケなどの自然の恵みを与えてくれました。
 また、「里山」の森林は木材を供給するだけでなく、豊かな水を生み、災害を防ぎ、私たちに安らぎとうるおいを与えてくれます。
 しかし、現在は私たちのくらしが豊かになった反面、里山への関心が無くなりつつあります。そして、里山は荒れていき、獣たちは住処を失い、多くの植物が消えていきます。
 私たちは、この状況をこのまま見過ごしていくわけにはいきません。
 先人たちが育ててきた山のみどりは、その時代ごとにふるさとに住む人たちみんなが守り続けなければなりません。
 大山小学校の地域には、「永遠に栄えよ 山よ緑よふるさとよ」という地域づくりに尽力された先人の言葉があります。山や地域のつながりを大切に受け継いでこられている大山の郷です。
 私たち緑の少年団は、先人たちから受け継いできた丹波篠山の豊かな里山をこれからも大切に守り、この思いを未来へ継いでいくことを宣言します。

次期開催市あいさつ

ひょうご里山フェスタ 2022
 令和5年度開催予定地である姫路市の佐野直人副市長様から、開催に向けたごあいさつをいただきました。

記念植樹

ひょうご里山フェスタ 2022
 丹波篠山市の大山緑の少年団がお手伝いをしながら、服部洋平兵庫県副知事と酒井隆明丹波篠山市長が記念植樹を行いました。
 植栽樹種は、丹波篠山市の木であるサクラの一種「エドヒガン」(兵庫県では絶滅危惧種)です。川西市内の希少な群生地で採取された種子を兵庫県立尼崎の森中央緑地で育てられた苗木です。

【里山林整備体験の様子】

ひょうご里山フェスタ 2022
ひょうご里山フェスタ 2022
ひょうご里山フェスタ 2022
ひょうご里山フェスタ 2022
ひょうご里山フェスタ 2022
ひょうご里山フェスタ 2022
 丹波並木道中央公園内の広葉樹林で里山林整備体験が実施されました。
 おとなの方へは兵庫県森林ボランティア団体連絡協議会から、緑の少年団の皆さんへはひょうご森のインストラクター会からアドバイスがありました。
 混み合っている森を抜き伐りし、地面にも光が入るようになりました。
 多様な植物で構成される健全な森に変わっていくでしょう。
 ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

【出展ブースの様子】

ひょうご里山フェスタ 2022
ひょうご里山フェスタ 2022
ひょうご里山フェスタ 2022
ひょうご里山フェスタ 2022
ひょうご里山フェスタ 2022
ひょうご里山フェスタ 2022
ひょうご里山フェスタ 2022
ひょうご里山フェスタ 2022
 出展ブースには、9 時 30 分の開場と同時に多くのお客様がお越しになりました。
 ご来場ありがとうございました。

 公益社団法人兵庫県緑化推進協会では、令和4年度緑化作品コンクール入選作品の展示と緑の募金の呼びかけを行いました。
 緑の募金へのご協力、誠にありがとうございました。
PDFファイルでもご覧いただけます。 →こちらpdfアイコン

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