東洋ゴム工業労働組合による「兵庫県立やしろの森公園」での令和4年春の活動

1 概 要

  令和4年 5 月 18 日(水)、加東市上久米にある兵庫県立やしろの森公園の「萬葉の小径(まんようのこみち)」において森林整備活動や同小径にふさわしい植物の植栽が行われました。

TOYOいきいき森づくり
参加者(事務局を含め)15 名、やしろの森公園協会の講師 2 名
今回の活動に参画したのは同労組の組合員 14 名です。

2 活動内容

 (1) 里山についての講義、安全に関する講習

  同公園協会理事の尾内さんから、1960 年代の燃料革命とそれに伴う里山の放棄、そのために里山林を整備することの意義に関する講義が行われました。

  また、整備の際安全のため気をつけることなどについて講義が行われました。

  森林整備行うことの意義としては、次のことなどが考えられるとの説明がありました。

    ① 二酸化炭素の吸収量の増加

    ② 気象を和らげる効果の増大

    ③ 野生動物と人間との共存を図ること

    ④ 河川や海へ栄養塩類(Na,P,K,Mg,Ca,Zn 等)を送ること

 (2) 森林整備

  同公園協会理事の尾内さん、北出さんほかスタッフの皆さんの指導により次のことを行いました。

    ・林内を明るくするための常緑樹の伐採

    ・林分を覆うササ類の刈り払い

 (3) ヤマツツジの移植

  萬葉の小径にふさわしい植物として、「ヤマツツジ」を移植しました。

  園内にある高木林の林床には、成長に必要な日光が不足しているために、枯れはしなくとも、成長もしないツツジが生存しています。

  ツツジの中でも比較的毒性の低いヤマツツジを日光がよくあたる萬葉の小径に移植しました。今後ヤマツツジの開花が期待されます。

3 活動の状況

  (1)里山についての講義、安全に関する講習

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やしろの森公園協会理事の尾内さんによる里山に関する講義です。

  (2)萬葉の小径を覆うササの刈り払い

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林床を覆うササの刈り払い状況です。
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ササの刈り払いが完了し、ヤマツツジを植栽するスペースができました。

  (3)日光があたらないため成長しないヤマツツジの掘り取り

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日光がよくあたる萬葉の小径に移植するために、ヤマツツジを掘り取ります。

  (4)ヤマツツジを植栽する植穴の整備

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ヤマツツジを植栽する植穴を掘り、土壌改良材と肥料を施します。

  (5)ササを刈り払い日光がよくあたるようになった植穴にヤマツツジを植栽

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明るい環境に移植され、今後は順調に生育し、美しい花も期待されます。

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